【部活の熱中症は年3,000件】スポーツする子どもを猛暑から守るグッズ8選|冷感タオルは濡らす派?使い捨て派?【2026年版】

陸上トラックの上に置かれたスポーツタオルと水筒

夏休みに入り、部活や少年団の夏練習が本格化する季節になりました。2026年の夏は「ダブル高気圧」による記録的な猛暑で、暑さのピークは7月下旬〜8月上旬と予想されています。そしてこの時期、まさに増えるのがスポーツ中の子どもの熱中症です。

日本スポーツ振興センター(JSC)の災害共済給付データによると、中学・高校の運動部活動だけで、熱中症は毎年約3,000件報告されています。記録的な猛暑だった2018年度は中高合わせて約4,000件。環境省の資料でも、スポーツ活動中の熱中症は7月下旬と8月上旬に集中していることが示されています。つまり、対策するなら「今」です。

この記事では、部活・少年団・クラブチームでスポーツをする子どもを持つ親御さん向けに、子どもに持たせられる熱中症対策グッズを「練習中・休憩中・水分補給・応急用」の4つの場面に分けて8つ紹介します。話題の冷感タオルの「濡らすタイプ」と「使い捨てタイプ」の使い分けも、実売価格つきで整理しました。

まず知っておきたい。部活の熱中症は「珍しくない」

「うちの子は大丈夫」と思いたくなりますが、数字を見ると部活の熱中症はまったく珍しくありません。

データ数字
中学・高校の運動部活動での熱中症(平年)年間 約3,000件
同・記録的猛暑だった2018年度約4,000件(中学約2,000件+高校約2,200件)
学校管理下の熱中症死亡事例のうち部活動中の割合(1975〜2017年)170人中146人(約86%)

出典: 日本スポーツ振興センター「学校の管理下の災害」データほか。もう1つ、親が知っておきたいのが運動中止の基準です。日本スポーツ協会の「熱中症予防運動指針」では、暑さ指数(WBGT)が31℃以上になったら運動は原則中止(特に子どもは中止すべき)、28℃以上では激しい運動を避けるとされています。環境省の「熱中症予防情報サイト」やアプリで地域のWBGTは誰でも確認できるので、練習日の朝に親子でチェックする習慣をつけるのがおすすめです。

グッズは「4つの場面」でそろえる

熱中症対策グッズは、なんとなく買うと「かばんの底で眠る」のがお約束。使う場面をセットで決めてから持たせるのがコツです。

  1. 練習中に身に着ける — 冷感タオル・クールリングなど、運動の邪魔をせずに首元を冷やし続けるもの
  2. 休憩時間に一気に冷やす — 氷のう・冷感スプレーなど、短い休憩で体温を下げるもの。ここが一番効きます
  3. 水分・塩分補給 — 大容量ジャグ+塩分タブレット。「足りなくなる」ことを防ぐのが最優先
  4. まさかの時の応急用 — 瞬間冷却パックなど、具合が悪くなった時のバックアップ

部活の熱中症対策グッズおすすめ8選

1. スポーツ用の大判冷感タオル【練習中・まずはこれ】

今回の主役。水に濡らして絞り、振ると冷たくなるタイプの冷感タオルです。普通のタオルと違って気化熱で冷え続けるので、首にかけておくだけで首筋の直射日光よけと冷却を同時にこなしてくれます。選ぶポイントは長さ100cm超の大判サイズであること。首に巻いて両端が胸まで垂れる長さがあると、ずれにくく、顔や腕の汗も拭えます。定番の「Coolcore(クールコア)」は30×110cmの大判でUVカット率約98%(UPF50+)、洗濯機で洗えて何度でも使えます。ぬるくなっても、もう一度振れば冷たさが復活するのもスポーツ向きです。

  • こんな人に: 毎日の練習用。水道がある学校のグラウンド・体育館ならこれが最強コスパ
  • 注意点: 冷えるのは「濡れている間」だけ。休憩のたびに濡らし直せるよう、使い方も一緒に教えてあげてください

2. アイスノン 冷んやりタオル(使い捨て)【試合・遠征の日に】

雑誌『MONOQLO』の実証テストでベストバイに選ばれた、開封してすぐ冷たい使い捨てタイプの冷感タオル。濡らす手間がいらないので、水場が近くにない河川敷のグラウンドや遠征先で真価を発揮します。個包装で衛生的、使ったら捨てられるので、汗だくのタオルを持ち帰らなくて済むのも遠征向きです。

  • こんな人に: 試合・遠征・大会の日用。応援席の親の分も一緒にどうぞ
  • 注意点: 1枚あたり100円前後かかるので毎日の練習用には不向き。「普段は濡らすタイプ、勝負の日は使い捨て」の2枚看板が正解です
濡らして振るタイプ使い捨てタイプ
コスト◎ 繰り返し使える△ 1枚100円前後
冷たさ○ 濡れている間ずっと◎ 開封直後が最強
水場がない場所△ 濡らし直せない◎ そのまま使える
向いている日毎日の練習試合・遠征・大会

3. クールリング【練習中〜通学・塾にも】

28℃以下で自然に凍るPCM素材のネックリング。結露しないので制服やユニフォームが濡れず、着けているだけで首の血管を冷やしてくれます。朝、保冷バッグに入れて持たせれば、行き帰りの通学路でも使えるのが部活タオルとの大きな違い。定番のSUO RINGはキッズ〜大人までサイズ展開があります。

  • こんな人に: 練習の行き帰りや、炎天下の通学・塾通いまでカバーしたい家庭
  • 注意点: 学校や部によっては練習中の着用にルールがある場合も。「休憩中と行き帰り用」として顧問の先生に確認しておくと安心です

4. 氷のう(アイシングバッグ)【休憩中・最強の即効冷却】

昔ながらですが、休憩時間に体温を下げる効果では氷のうが一番。首・脇の下・太ももの付け根など太い血管が通る場所に当てると、深部体温を効率よく下げられます。スポーツメーカー製は結露しにくく、口が広くて氷を入れやすいのが百均品との違い。夏以外もねんざや打撲のアイシングに使えるので、スポーツする子の家庭には一年中出番があります。

  • こんな人に: 全部活っ子の標準装備に。ジャグの氷を分けてもらえば練習先でも作れます
  • 注意点: 同じ場所に当て続けると凍傷のおそれ。タオル越しに当てる・こまめに場所を変えるを徹底してください

5. 衣類にかける冷感スプレー【休憩中・着替え時に】

ユニフォームやシャツの上からシュッとひと吹きすると、汗をかくたびにひんやり感が復活する冷感スプレー。朝、家を出る前に制服や練習着にかけておく使い方なら、スプレー缶を学校に持って行けない子でも使えます。着替えのタイミングで新しいシャツにかけるのも効果的です。定番はアイスノンの「シャツミスト」。より強力な後継版「STRONG COOL」も出ているので、店頭で見つけたらそちらでもOKです。

  • こんな人に: 「とにかく汗っかき」な子、自転車通学の子
  • 注意点: 肌に直接ではなく衣類にかけるタイプです。校則でスプレー持ち込みが禁止の場合は自宅で使う運用にしましょう

6. 真空断熱スポーツジャグ 2L【水分補給の土台】

熱中症対策の土台は、なんといっても「冷たい飲み物が最後まで足りている」こと。普通の水筒だと午後にはぬるくなり、量も足りません。真空断熱の2Lクラスのジャグなら氷が長持ちし、麦茶やスポーツドリンクを冷たいまま大量に持たせられます。定番のサーモス製は広口で大きな氷がそのまま入り、ハンドル付きで子どもでも持ち運びやすいのがポイント。

  • こんな人に: 夏の屋外部活(野球・サッカー・テニス・陸上)全般。1L級の水筒で「足りない」と言われたら買い替えどきです
  • 注意点: スポーツドリンク対応かどうかを必ず確認(非対応の金属ボトルは腐食の原因になります)

7. 塩分チャージタブレッツ【塩分補給・かばんに常備】

大量に汗をかくのに水や麦茶だけを飲んでいると、体内の塩分濃度が下がって足がつったり、だるさが出たりします。かばんに塩分タブレットをひと袋入れておけば、休憩のたびにひと粒で塩分補給が完了。ラムネ感覚で食べられるので、子どもが嫌がらないのが何よりの長所です。大袋・業務用パックで買うと1粒あたりの単価がぐっと下がります。

  • こんな人に: 全部活っ子の標準装備に。チームメイトと分け合う分も含めて大袋がおすすめ
  • 注意点: お菓子感覚で食べすぎると塩分過多に。パッケージの目安量を親子で確認しておきましょう

8. 瞬間冷却パック【応急用・お守りとして】

袋を強く押して振るだけで一気に冷たくなる使い捨ての冷却パック。冷凍庫も氷もいらないので、部活バッグや救急箱に入れっぱなしにできる「お守り」です。本人や仲間の具合が悪くなった時、冷たいものがその場になくても、首や脇をすぐ冷やせます。定番のロッテ「ヒヤロン」は3個セット1,000円前後から。部活バッグ・観戦バッグ・車にばらまいておくのが正解です。

  • こんな人に: 全家庭。子どもの部活バッグ+親の観戦バッグ+車に1個ずつ
  • 注意点: 冷却持続は20〜30分程度。あくまで応急用で、氷のうの代わりに毎日使うものではありません

グッズ以外で親ができること

  • 朝ごはんと睡眠をチェック — 寝不足・朝食抜きは熱中症の大きなリスク要因。前日夜更かしした日の猛暑練習は思い切って休む勇気も
  • 練習日の朝にWBGT(暑さ指数)を見る — 環境省「熱中症予防情報サイト」で地域ごとの予測が見られます。31℃以上なら運動は原則中止のレベルです
  • 「おかしいと思ったらすぐ言う」を約束する — がまん強い子ほど危険。めまい・頭痛・吐き気は「がんばるサイン」ではなく「止まるサイン」だと伝えてください
  • 寝て回復できる環境を整える — 熱帯夜の睡眠不足は翌日の熱中症リスクに直結します。冷感寝具の記事もどうぞ

もし熱中症が疑われたら(応急処置の基本)

環境省・消防庁が案内している基本の手順です。万一に備えて、親子で共有しておきましょう。

  1. 涼しい場所へ移動(クーラーの効いた室内か日陰)し、衣服をゆるめる
  2. 首・脇の下・太ももの付け根を冷やす(氷のう・冷却パックの出番です)
  3. 水分と塩分を補給(飲めるなら経口補水液がベスト)
  4. 自力で水が飲めない・意識がおかしい場合は、ためらわず119番。救急車を待つ間も冷やし続けます

よくある質問

冷感タオルは「濡らすタイプ」と「使い捨て」どっちを買えばいい?

毎日の練習には、繰り返し使えて経済的な濡らすタイプ。水場がない試合会場や遠征には、開封するだけで使える使い捨てタイプ。役割が違うので、理想は両方の2枚看板です。予算を絞るなら、まず濡らすタイプから買うのがおすすめです。

クールリングや冷感タオルを部活に持って行かせても大丈夫?

学校や部活によってルールが異なります。タオルと水筒はほぼ問題ありませんが、クールリングやスプレーは「休憩中のみ可」「持ち込み不可」などの場合もあるので、事前に顧問の先生に確認するのが確実です。近年は熱中症対策グッズに寛容な学校が増えています。

ジャグの中身はスポーツドリンクと麦茶、どっちがいい?

1時間程度の軽い練習なら麦茶+塩分タブレットで十分。2時間を超える練習や大量に汗をかく日は、糖分と塩分を同時に補給できるスポーツドリンクが向いています。粉末タイプを使うとコストを大きく抑えられます。詳しくは熱中症対策の飲み物まとめ買いガイドで解説しています。

まとめ

  • 中高の運動部活動だけで熱中症は年間約3,000件。発生は7月下旬〜8月上旬に集中——対策は今すぐに
  • グッズは「練習中・休憩中・水分補給・応急用」の4場面でそろえるとムダがありません
  • 冷感タオルは毎日の練習=濡らすタイプ、試合・遠征=使い捨てタイプの使い分けが正解
  • 通学や普段使いの暑さ対策はネッククーラー比較、飲み物の選び方はまとめ買いガイド、観戦する親の暑さ対策はハンディファン比較もどうぞ

※熱中症の件数データは日本スポーツ振興センターの災害共済給付データ、運動指針は日本スポーツ協会「熱中症予防運動指針」に基づきます。※応急処置の記載は環境省・消防庁が公開している一般的な手順の紹介であり、医学的な診断・治療の代わりになるものではありません。※価格は執筆時点の調査価格です。変動するため、購入前に必ず販売ページで最新価格をご確認ください。