【扇風機の電気代はエアコンの約1/30】サーキュレーター併用でエアコン代を下げる置き方+DCモーターおすすめ6選|2026年版
2026年の夏も各地で40℃前後の記録的な猛暑。エアコンをつけっぱなしにするしかない一方で、月末の電気代の請求を見るのが怖い……という人は多いはずです。
そこで効いてくるのが扇風機とサーキュレーター。電気代は1時間あたり約0.5円と、エアコン(冷房)の約1/30しかかかりません。しかも環境省によると冷房の設定温度を1℃上げると約13%の節電。「サーキュレーターで風を回して設定温度を1℃上げる」だけで、快適さを保ったまま電気代を下げられるわけです。
この記事では、1kWh=31円の目安単価で計算した電気代の試算、効果が変わる置き方のコツ、そしておすすめ6機種(アイリスオーヤマ・山善・ボルネード)を整理します。
まず数字から。エアコン単独 vs 併用の電気代試算
電気代は「消費電力(kW)×使用時間×電力量単価」で計算できます。ここでは公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/kWhを使い、6畳用エアコン(冷房時の消費電力を450Wと仮定)で、1日9時間×1ヶ月(30日)使った場合を試算しました。
| 使い方 | 1時間あたり | 1ヶ月(9時間/日) |
|---|---|---|
| エアコン単独(設定27℃・450W) | 約14.0円 | 約3,780円 |
| エアコン28℃+サーキュレーター(18W)併用 | 約12.4円 | 約3,350円 |
| DC扇風機だけ(15W) | 約0.5円 | 約130円 |
環境省「みんなで節電アクション!」によると、夏の冷房の設定温度を1℃高くすると約13%(約70W)の消費電力削減に。70W×31円/kWh=1時間あたり約2.2円の節約です。サーキュレーター自体の電気代(18Wなら約0.6円/時間)を引いても、1時間あたり約1.6円、月換算で約430円、7〜9月のひと夏なら約1,300円の節約になる計算です。
これはエアコン1台・1℃分だけの数字。風が体に当たると体感温度は下がるため、2℃上げられたり、エアコン2台で運用したりすれば差は数千円規模に。朝晩の涼しい時間帯を「扇風機だけ」で過ごせれば、その間の空調コストはほぼゼロです。
※エアコンの実際の消費電力は機種・外気温・部屋の条件で大きく変動します。出典は記事末尾に記載。
サーキュレーターと扇風機、どっちを買うべき?
見た目は似ていますが、役割がはっきり分かれています。
| サーキュレーター | 扇風機 | |
|---|---|---|
| 目的 | 空気をかき混ぜる(空気循環) | 人が涼む(体に風を当てる) |
| 風の質 | 直進性が強く遠くまで届く、渦を巻いた風 | 広く拡散するやわらかい風 |
| 得意なこと | エアコン併用・部屋干し・換気 | 直接涼む・就寝時のやさしい風 |
| 苦手なこと | 風が鋭く、長時間体に当てる用途 | 離れた場所への送風 |
結論は、エアコンの節電が目的ならサーキュレーター、体に風を当てて涼みたいなら扇風機。エアコンのあるリビングにはサーキュレーター、寝室には扇風機、と使い分けるのが理想です。
効果が変わる「置き方」3パターン
サーキュレーターは置き方で効果が大きく変わります。ポイントは「冷たい空気は下に溜まる」こと。エアコンの冷気は足元に沈むので、これを持ち上げてかき混ぜるのが仕事です。
① エアコンの対角に置いて、エアコンに向ける(基本形)
エアコンの対角線上の床にサーキュレーターを置き、エアコンに向けて風を送ります。足元に溜まった冷気がエアコン方向へ押し戻されて部屋全体を循環。エアコンのセンサー付近に冷気が戻ることで、無駄な強運転も減ります。
② 天井に向けて真上に送る(ワンルーム・在室中)
部屋の中央付近で真上(天井)に向けると、天井に当たった風が壁づたいに降りてきて部屋全体を大きくかき混ぜます。風が体に当たらないので、在宅ワーク中や食事中でも快適な置き方です。
③ 廊下や隣室に冷気を送る(2部屋運用)
エアコンのある部屋のドア付近にサーキュレーターを置き、隣の部屋に向けて送風。エアコンのない寝室や子ども部屋にも冷気を届けられます。到達距離の長い機種(ボルネードなど)が得意な使い方です。
また帰宅直後は、窓を開けてサーキュレーターを窓の外に向けて5分回し、こもった熱気を追い出してからエアコンをつけると冷え始めが早くなります。
節電目的で選ぶときの3ポイント
- DCモーターを選ぶ — ACモーター機より消費電力が小さく(弱運転なら2〜3W台も)、風量の細かい調整と静音性に優れます。本体は数千円高くなりますが、毎日長時間回すなら元を取りやすい構造です
- 「適用畳数」を部屋に合わせる — リビング+隣室まで回したいなら20畳以上のモデルを。ワンルームなら8畳クラスで十分です
- 分解して洗えるか — サーキュレーターはホコリを吸って回る家電。羽根やガードを外して水洗いできるモデルだと風量低下や臭いを防げます
DCモーター扇風機・サーキュレーターおすすめ6選
ここからは、実売価格と口コミ傾向を調べて選んだ6機種。前半3つがサーキュレーター、後半がボルネードの本格機とリビング扇風機です。
| 機種 | タイプ | 適用畳数 | 消費電力 | 実売価格 |
|---|---|---|---|---|
| アイリスオーヤマ PCF-SDC15T | サーキュレーター(DC) | 〜24畳 | 最大25W | 11,800円前後 |
| 山善 YAR-CD20ES | サーキュレーター(DC) | 〜20畳 | 最大18W | 9,980円前後 |
| アイリスオーヤマ PCF-HD15 | サーキュレーター(AC) | 〜8畳 | 29W | 3,480円前後 |
| ボルネード 660-JP | サーキュレーター(AC) | 6〜35畳 | 29〜53W | 19,000円前後 |
| アイリスオーヤマ LFD-307L | リビング扇(DC) | — | 最大16W | 5,980円前後 |
| 山善 YLR-YD301E | リビング扇(DC) | — | 最大15W | 5,980円前後 |
1. アイリスオーヤマ サーキュレーターアイ DC JET PCF-SDC15T【迷ったらこれ】
サーキュレーターの定番。コンパクトなボール型ながら〜24畳対応のパワフル送風で、上下左右の自動首振りで部屋全体をかき混ぜられます。DCモーターで風量は細かく調整でき、静音モードなら就寝時も気になりにくいレベル。現行の「EC」系モデルは工具なしで分解して洗えるのも進化点です。
- こんな人に: リビング〜隣室まで回したい人。1台目の定番が欲しい人
- 注意点: 販売店により旧モデル(洗えないタイプ)と新モデルが混在しています。「分解して洗える」が必要なら型番末尾のECを確認しましょう
2. 山善 洗えるサーキュレーター YAR-CD20ES【360°首振りで撹拌力】
上下左右どころか360°回転しながら送風できる山善のDCサーキュレーター。真上送風もこなせるので、置き方②(天井向け撹拌)が最も得意なタイプです。消費電力は最大18W、風量8段階、リモコン・入切タイマー付き。ガードと羽根を工具なしで外して水洗いできるため、部屋干し併用でも清潔を保てます。
- こんな人に: 部屋干し・換気・エアコン併用を1台で全部やりたい人
- 注意点: 360°首振り中は風が一点に当たり続けないため、「自分だけを涼ませたい」用途には不向きです
3. アイリスオーヤマ PCF-HD15【3,000円台で始める入門機】
「まず併用の効果を試したい」なら、3,000円台のこの入門機。ACモーターですが、消費電力29Wでも1時間あたり約0.9円とエアコンに比べれば誤差レベル。8畳までのワンルームや寝室に。左右自動首振り付きで、静音モード(35dB以下)なら就寝時も使えます。
- こんな人に: 一人暮らし・ワンルームの人。初期費用を抑えて併用節電を試したい人
- 注意点: 適用畳数8畳なので、広いリビングの主役には力不足。上下の角度調整は手動です
4. ボルネード 660-JP【6〜35畳・2部屋運用の本格派】
サーキュレーターの元祖・米ボルネード社の上位機。竜巻状の渦を巻いた直進風が特徴で、適用畳数は6〜35畳。廊下ごしの寝室まで冷気を送る「2部屋運用」や、吹き抜け・広いLDKで本領を発揮します。丈夫なACタフモーターで3年保証付き。首振りをあえて持たない「壁・天井に風をぶつけて部屋ごと回す」思想の設計です。
- こんな人に: 広いLDK・吹き抜け・2部屋に冷気を回したい人。長く使える1台が欲しい人
- 注意点: DCモーターではないため消費電力は29〜53Wとやや大きめ(それでも1時間1〜1.6円ほど)。首振りはありません
5. アイリスオーヤマ DCリビング扇 LFD-307L【風量9段階の万能扇風機】
ここからは「体に当てて涼む」ための扇風機。LFD-307Lは風量9段階のDCリビング扇で、最微風は羽根がゆっくり回るやわらかい風。消費電力は最大16Wで静音性が高く、寝室向きです。上下左右の首振り、リモコン、タイマーが揃って5,000円台という価格も魅力です。
- こんな人に: 寝室用・リビングの2台目に。細かい風量調整で子どもや高齢の家族にも合わせたい人
- 注意点: サーキュレーターほどの直進風ではないため、隣室への送風などには不向きです
6. 山善 DCリビング扇 YLR-YD301E【5,000円台の静音DC扇】
山善の売れ筋DC扇風機。風量7段階+静音モード搭載で、消費電力は最大15W(1時間約0.5円)。リズム風・切タイマー・リモコン付きと就寝時に欲しい機能が揃っています。DC扇風機は1万円超のモデルも多いなか5,000円台で買えるコスパが光り、寝室に1台ずつの複数台導入にも向きます。
- こんな人に: 寝室用の静かな扇風機が欲しい人。DC扇風機を安く導入したい人
- 注意点: 風量4段階の姉妹モデル(YLX-ED301等)と型番が紛らわしいので、購入時は型番を確認しましょう
シーン別・どれを選ぶ?
- リビングのエアコン併用(1台目) → アイリスオーヤマ PCF-SDC15T
- 部屋干し・換気もまとめて1台で → 山善 YAR-CD20ES
- ワンルームでとにかく安く試す → アイリスオーヤマ PCF-HD15
- 広いLDK・2部屋に冷気を回す → ボルネード 660-JP
- 寝室で体に風を当てて涼む → LFD-307L または YLR-YD301E
よくある質問
扇風機とサーキュレーター、エアコン併用ならどっちが正解?
空気を循環させて設定温度を上げるのが目的なら、直進性の強い風で部屋をかき混ぜられるサーキュレーターが向いています。扇風機でも代用できますが、風が拡散するため撹拌力は落ちます。理想はエアコンの部屋にサーキュレーター+涼みたい場所に扇風機の2台体制です。
サーキュレーターを回す分、逆に電気代が増えませんか?
サーキュレーターの電気代は18Wの機種で1時間約0.6円。一方、環境省の資料では冷房の設定温度を1℃上げると約70W(1時間約2.2円)の削減になるとされています。設定温度を上げずにただ回すだけだと純増になりますが、「併用して設定温度を1℃上げる」ことをセットにすれば、差し引きで節約になる計算です。
つけっぱなしで寝ても大丈夫?電気代は?
DC扇風機(15W)なら8時間つけっぱなしでも約4円、1ヶ月毎晩でも約110円ほどです。ただし直接風を当て続けるとだるさの原因になることがあるため、首振り+タイマーや壁向けの間接的な風がおすすめ。冷感敷きパッドとの組み合わせも効果的です。
まとめ
- 扇風機・サーキュレーターの電気代は1時間約0.5円でエアコンの約1/30。回すこと自体のコストはほぼ気にしなくてOK
- 節電の本体は「併用して設定温度を1℃上げる」こと。約13%の節電になり、ひと夏で約1,300円、2台・2℃ならさらに大きな差に
- 置き方は①対角からエアコンへ ②天井向け ③隣室へ送るの3パターン。帰宅直後は窓を開けて熱気の排出から
- 機種選びはDCモーター・適用畳数・洗えるかの3点。迷ったらPCF-SDC15T、広い家はボルネードを
エアコンの効きが悪い原因が室外機にあるケースも多いので、室外機の暑さ対策もあわせてチェックしてみてください。
※電気代の試算は電力量単価31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会 目安単価)で計算。設定温度1℃緩和による約13%(約70W)削減は環境省「みんなで節電アクション!」に基づきます。実際の電気代は契約プラン・機種・使用環境により変動します。※価格は執筆時点の調査価格です。変動するため、購入前に必ず販売ページで最新価格をご確認ください。