【水だけで1人9L】防災セットおすすめ7選|市販vs自作の正直比較と2人用の選び方2026年版

救急セット・保存水・手回しラジオ・懐中電灯など防災用品を並べた様子

「防災セット、そろそろ買わなきゃと思いつつ、何年も先延ばしにしている」——この記事を開いたあなたは、たぶんそのタイプではないでしょうか。腰が上がらない理由ははっきりしていて、種類が多すぎて選べないからです。

でも、数字を見ると先延ばしが少し怖くなります。政府の備蓄目安は飲料水が1人1日3L、最低3日分。つまり水だけで1人9L、2人家族なら18Lです(出典: 首相官邸「災害に対するご家庭での備え」)。これはさすがに、被災してから買いに走れる量ではありません。

もうすぐ9月1日は「防災の日」。そして8月後半〜10月は台風シーズンの本番です。この記事では「市販セットと自作どっちがいいのか」という一番よくある疑問に正直に答えたうえで、市販の防災セット4つ+買い足し単品3つを実売価格つきで紹介します。

結論: まず市販セット→足りない分を買い足すのが最短ルート

防災グッズの記事には「自作すれば安い」派と「市販セットが確実」派がありますが、当サイトの結論はシンプルです。先延ばしにしがちな人ほど、まず市販セットを1つ買ってください。そのうえで、家族構成に合わせて単品を買い足すのが、コスパと確実性のバランスが一番良い方法です。

市販セットゼロから自作
そろうまでの時間ポチって届いた日に完了リスト作成+買い回りで数週間かかりがち
費用5,000円〜3万円前後同等品を集めると意外と差が出ない
抜け漏れ防災士監修ならほぼなし携帯トイレ・給水袋あたりを忘れがち
家族への最適化△(買い足しで補う)◎(薬・アレルギー対応など自由)
ありがちな失敗「買って満足」で中身を知らない「そのうち作る」のまま台風が来る

自作の最大の弱点は「完成しないこと」。30点集める頃には送料や手間で差額はわずかです。それなら土台は市販セットに任せて、浮いた時間で「わが家専用の買い足し」に集中する方が合理的です。

防災セットの選び方3ポイント

  1. 「一次避難用」か「非常食・水まで込み」かを確認する — 安いセットの多くは食料・水が入っていない「一次避難用」(まず身の安全を確保して避難するための装備)です。それ自体は悪いことではなく、食料は好みや賞味期限の問題があるので別買いが合理的。ただし「セットを買ったから食料もある」と思い込むのが一番危険です
  2. 人数分=リュックの数で考える — 2人用セットはリュックが2つに分かれているものを。1つの巨大リュックに2人分を詰めると10kg超になり、いざというとき持てません。目安は男性15kg・女性10kgまでと言われますが、実際は5〜7kgでもかなり重く感じます
  3. 住環境で「逃げる用」と「こもる用」の配分を変える — 戸建てや川の近くなら持ち出し重視。耐震性の高いマンション上層階なら、停電・断水に耐える在宅避難(トイレ・水・食料)の比重を上げるのが現実的です

比較一覧表(市販セット4+買い足し単品3)

商品タイプ人数価格目安特徴
山善 防災バッグ30一次避難セット1人4,500円前後防災士監修30点で入門に最適
アイリスオーヤマ BS242一次避難セット2人1.3〜1.7万円前後エアーベッド付き42点・リュック2個
HIH ハザードリュック二人用一次避難セット+α2人23,000円前後福島の被災経験企業が考案・2人で分担
ラピタ SHELTERプレミアム 2人用食料・水込みセット2人21,000円台非常食・保存水・多機能ラジオまで込み
BOS 非常用トイレ 50回分買い足し単品共用5,000円前後15年保存・防臭袋付き。最優先の買い足し
尾西 アルファ米12種セット買い足し単品共用5,000円台5年保存・お湯か水で戻せる定番非常食
志布志の自然水 5年保存水買い足し単品共用2L×6本 3,000円前後5年保存でローテーションの手間が少ない

市販の防災セットおすすめ4選

1. 山善 防災バッグ30【まず1つ・入門用の定番】

「何も備えていない状態」を今日終わらせるための、いちばん敷居が低い選択肢。防災士監修の30点セットで、懐中電灯・携帯トイレ・給水バッグ・ポンチョ・アルミブランケットなど一次避難の基本装備がひと通り入って4,500円前後です。重さ約2kg台と軽く、女性や高齢の家族用、単身赴任先や職場のデスク下にも向きます。

  • こんな人に: 一人暮らしで初めて備える人、家族の人数分を安くそろえたい人
  • 注意点: 食料・水は入っていません。後述の単品買い足しとセットで考えましょう

2. アイリスオーヤマ 防災セット 2人用 BS242【2人用のコスパ代表】

「防災セット 2人用」で探すならまず候補に入るのがこれ。宮城県の被災経験企業でもあるアイリスオーヤマの防災士監修42点セットで、リュックが2個に分かれているため夫婦で無理なく分担できます。避難所生活で差がつくエアーベッドとエアー枕、簡易トイレ、ウォータータンクまで入っているのが強みです。

  • こんな人に: 夫婦・カップルでまとめて備えたい人、床で寝られる自信がない人
  • 注意点: こちらも食料は非搭載。販売店によって価格差が大きい(1.3万〜1.7万円前後)ので複数モールの比較を

3. HIH ハザードリュック 二人用【被災経験から生まれたセット】

福島県の企業が、東日本大震災の被災経験をもとに「実際に避難所で困ったもの」を詰めたセット。手回し充電ラジオライトや非常用トイレに加えて、撥水と防水の2種類のリュックに約8kgを分散する設計が実戦的です。レビュー評価も高く(楽天4.5超)、「経験者が選んだ中身」という納得感で選ぶならこれ。

  • こんな人に: 中身の一つひとつに理由があるセットが欲しい人、夫婦+αの備えにしたい人
  • 注意点: 人気商品のため、台風接近時は在庫が動きやすい傾向。シーズン前の8月中の確保がおすすめです

4. ラピタ SHELTERプレミアム 2人用【非常食・保存水まで全部込み】

「買い足しを考えるのも面倒。1回で全部終わらせたい」人向けの上位セット。防災用品メーカー・ラピタの看板シリーズで、5年保存の非常食と保存水、防災トイレ、多機能ラジオライト、エアーマットまで最初から入っています。楽天の防災セットランキング常連で、リュックの作りが良いのも特徴です。

  • こんな人に: 予算2万円強で「考える手間ごと」解決したい人、贈り物(親への仕送り防災)にも
  • 注意点: 食料込みのぶん、賞味期限の管理(5年後の入れ替え)を忘れずに。箱に期限をマジックで大書きしておくのがおすすめ

セットに足したい単品3選【ここで差がつく】

5. BOS 非常用トイレ 50回分【買い足し優先度1位】

停電・断水でまず詰むのが、実はトイレです。目安は1人1日5回×最低3日分=2人で30回分。市販セット付属の携帯トイレは数回分しかないことが多いので、50回分あると安心感がまるで違います。BOSは「臭わない袋」で有名なメーカーで、15年保存なので買い直しの心配もほぼありません。

  • こんな人に: 全世帯。特にマンションで在宅避難を想定する人は最優先で
  • 注意点: 断水時は排水管の破損確認前に水洗トイレを流さないのが原則。凝固剤式ならその心配なく使えます

6. 尾西食品 アルファ米12種類セット【飽きない定番非常食】

非常食の定番アルファ米の最大手・尾西食品の全12種類詰め合わせ。お湯なら15分、水でも60分でごはんに戻り、五目ごはん・ドライカレー・チキンライスなど味がバラバラなので「非常時に同じ味が続いてつらい」を避けられます。5年保存で、1食ずつ登山やキャンプで試食して入れ替えていくのが賢い運用です。

  • こんな人に: 一次避難用セットを買った人の食料枠に。アウトドア好きの試食ローテにも
  • 注意点: 食物アレルギー対応が必要な家庭は、パッケージの表示を必ず確認してください

7. 志布志の自然水 5年保存水 2L【備蓄の土台】

冒頭の「1人9L」を満たすための保存水。普通のミネラルウォーターより賞味期限が長い5年保存タイプなら、入れ替えは5年に1回で済みます。2L×6本=1ケースで1人3日分強。飲用のほか、アルファ米を戻す水にもなります。軟水なので赤ちゃんのミルクにも使いやすいのがポイントです。

  • こんな人に: 全世帯。まず人数×1ケースから
  • 注意点: 2Lボトルは持ち出しには重いので、あくまで在宅避難用。持ち出しリュックには500mlを2〜3本入れましょう

防災リュックの中身チェックリスト(一次避難用)

手持ちのリュックで自作する人も、市販セットの中身確認にも使える基本リストです。首相官邸が公開している非常用持ち出し品の例をもとに、当サイトで整理しました(出典: 首相官邸「災害の備えチェックリスト」)。

  • 情報・明かり: 携帯ラジオ(手回し充電式が理想)/懐中電灯・ランタン/モバイルバッテリー/予備電池
  • 水・食料: 飲料水500ml×2〜3本/そのまま食べられる非常食1〜2食分
  • 衛生・トイレ: 携帯トイレ数回分/ウェットティッシュ/マスク/歯みがきシート/常備薬・お薬手帳のコピー
  • 身を守る: 軍手/ホイッスル/レインポンチョ/アルミブランケット/スリッパか底の厚い靴下
  • 貴重品まわり: 現金(小銭多め)/身分証・保険証のコピー/家族の連絡先メモ(紙で)
  • あると差がつく: 給水バッグ/ラップ(食器に敷けば洗い物不要)/ビニール袋多数/耳栓とアイマスク

停電・断水への備え(ポータブル電源・ランタン・冷蔵庫対策など「こもる用」の装備)は、台風・停電対策グッズ7選で詳しく解説しています。持ち出しセットとセットで読むのがおすすめです。

人数別・住環境別の組み合わせ方

  • 一人暮らし(予算1万円〜): 山善 防災バッグ30+BOSトイレ+保存水1ケース。まずこの3点で「最低限の3日」を確保
  • 夫婦2人(予算2〜3万円): BS242かHIH二人用+BOSトイレ+アルファ米+保存水2ケース。リュック2個体制で分担を
  • 子どもがいる家庭: 上の2人用構成に、子ども用の軽いリュック(着替え・おやつ・おむつ・液体ミルク)を追加。抱っこ前提なら親の荷物はさらに軽く
  • マンション上層階(在宅避難想定): 持ち出しセットは最小限にして、トイレ100回分・水と食料1週間分・カセットコンロに予算を配分。大規模災害では1週間分の備蓄が望ましいとされています(出典: 首相官邸)

なお、防災ラジオの定番だったソニーの手回しラジオICF-B09のように、生産終了で価格が上がっていく防災グッズもあります(詳しくはソニー生産終了モデルまとめへ)。非常食や日用品の備蓄は値上げの影響も受けやすいので、8月値上げ前の買いだめリストもあわせてどうぞ。

よくある質問

防災セットはどこに置くのがいいですか?

おすすめは「玄関のクローゼット」か「寝室」です。避難時に必ず通る動線上に置くのが原則で、奥の物置にしまうと持ち出せません。車移動が多い地域なら、車のトランクに1セット積んでおくのも有効です。

水や食料は3日分と1週間分、どちらを備えればいいですか?

国の目安は「最低3日分、大規模災害に備えるなら1週間分が望ましい」です(出典: 首相官邸「災害に対するご家庭での備え」)。いきなり1週間分は大変なので、まず3日分(水1人9L)をそろえ、普段の買い物で少し多めに買って食べた分を補充する「ローリングストック」で1週間分に近づけるのが現実的です。

市販セットを買ったら、それで安心していいですか?

「届いたら一度全部出して、背負って、中身を把握する」までがセット購入です。メガネ・常備薬・モバイルバッテリーなど「自分専用の必需品」は自分で足すしかありません。年に1回、防災の日に中身と期限を見直す習慣をつけましょう。

まとめ

  • 備蓄の目安は水1人1日3L×最低3日=9L。台風シーズン前の8月が、1年でいちばん現実的な「そろえどき」です
  • 迷ったらまず市販セット→わが家仕様に買い足し。自作は「完成しない」リスクが最大の敵
  • 買い足しの優先度はトイレ→水→食料の順。市販セットの弱点はだいたいこの3つです
  • 停電・断水に「こもる」装備は台風・停電対策グッズ7選で。あわせて備えれば持ち出しと在宅避難の両にらみができます

※備蓄量の目安は首相官邸「災害に対するご家庭での備え」「災害の備えチェックリスト」の公表内容に基づき整理しています。災害の状況により必要な備えは変わるため、お住まいの自治体のハザードマップ・防災情報もあわせてご確認ください。※価格は執筆時点の調査価格です。変動するため、購入前に必ず販売ページで最新価格をご確認ください。